物であふれ、ついつい散らかしてしまいがちなデスク周り。
あなたはデスクの上の片付けはちゃんとできていますか?
私は普段、リビングの片隅に置いているデスクでPCやミシンがけ、アクセサリーを作ったりする作業をしています。しかしどんどん小物がたまってデスクが散らかってしまい、
ついには片付けに手を付けるのも億劫な状態になってしまっていました。
何かの作業をしようとするたびに、いちいち物をごっそりどかしたりすることが必要になる、ひどい状況に陥っていたので、これではいけない!と一念発起。
この機会にデスク周りに新たな収納を作って、すっきりと片付けようと決意したのです。
私が選んだ収納用品はこちら、100均ショップのセリアで売られているパンチングボード(有孔ボード)です。
大きさは21cm×29.7cmで、等間隔に穴の開いたMDF素材の板です。
ホームセンターでもよく見かけますが値段が高かったので、今回はセリアのパンチングボードを4枚組み合わせて大きめな壁面収納を作ってしまうことにしました。
一枚一枚は大きくないセリアのパンチングボードですが、組み合わせることによってかなり大きなサイズになってくれます。
そしてこの商品にはカラー展開がありません。
そのままでは白木のようでちょっとダンボールっぽい色合いなので、ヴィンテージ感を出すためにウォールナット色に着色することに決めました。
ホームセンターにはさまざまな塗料がありましたが私が選んだのはこちら、油性の「木工用着色ニス」です。
パンチングボードの表面がつるつるしていて、水性塗料だとはじいてしまいそうだったので、水性よりも扱いにくくはありますが油性のものを選びました。
着色とニス塗りが同時にでき、美しいツヤが出るとのことです。
私はヴィンテージ家具が好きなので、これで部屋のインテリアになじむ、安っぽくないパンチングボードに仕上がるといいなと思います。
紙皿に着色ニスを取り、刷毛を使って塗っていきます。
油性のニスには粘度があるので、乾かないうちに手早く塗っていかなくてはいけません。
やはり表面は少し塗料をはじいてしまうようですが、油性なので大きな問題もなく着色することができました。
上が着色ニスを一度塗りしたもの、下が無着色のものです。
かなりダンボールっぽさが消えて、木のような感じの色になってくれました。
4枚のパンチングボード全部に一度塗りをしたところです。
このまま放置してニスを乾かします。
この着色ニスは一日以上置いたあと、二度塗りをするときれいに仕上がるそうなので、乾かした後にもう一度塗ることにしました。
使った刷毛は水ではなく、ペイントうすめ液でよくすすぎます。
水性塗料と違って、ここが少々面倒なところです。
一度塗りした塗料が乾いたら、次に重ね塗りをします。
先ほどと同じように、ニスが乾かないうちに手早く塗り終えましょう。
油性のニスが固まってしまうと後が大変です。
これがニスの二度塗りを終えた、4枚のパンチングボードです。
思った通りの渋いウォールナット色に仕上がってくれました。
パンチングボード同士を固定するのは、大きなホッチキスの針のような「ステープル」という部品を使いました。
しかしこれが意外に大変だったので、このステープルを使う方法が最適だとは言い難いかもしれません。
裏からテープを貼って留めたり、タッカーがある人は刺さりそうならタッカーを使ったりしたほうが楽だと思いました。
パンチングボードの表側から、ステープルを金づちで強くたたいて留めていきました。
かなりパンチングボードが硬かったので、割れる心配はあまりしませんでしたが、ステープルがなかなか入っていきませんでした。
パンチングボードの裏側に飛び出したステープルの先を、金づちでたたいて折り曲げます。
ステープルの先はとがっているので、壁を傷つけてしまわないように、きっちりと折り曲げました。
8か所にステープルを打ち込んで、4枚のパンチングボードを留めたところです。
ステープルをカバーしているグレーのゴムは目立つので、あらかじめ外しておけばよかったなと思いました。
セリアのパンチングボードにものを引っ掛けるときに使えるとネットに書いてあったので、ホームセンターで買った6mm×30mmサイズの木製ダボです。
木製ダボは本来、家具の連結をするときに使う部品のようですが、パンチングボードに使う人もいるのだそうです。
パッケージを開けた瞬間に嫌な予感はしたのですが、結果から言うとこの6mmの木製ダボは大失敗でした。
金づちで上からたたいてみてもどうしても、パンチングボードの穴には入りませんでした。
これを使用しているとネットで言っていた人は、ダボの先をひとつずつやすりかカッターナイフで削って使っているのだろうとは思いますが、私はそれはしませんでした。
何で代用したかというと、ホームセンターで100円くらいで購入できる、5mmサイズの木の丸棒です。
6mmのダボはパンチングボードの穴にどうしても入らなかったので、少しだけ細めのこのサイズならちょうどいいだろうと思いました。
丸棒は4~5cmの適当な長さにのこぎりでカットします。
5mmサイズの丸棒はとても細いので、数回のこぎりを動かすだけで簡単にカットすることができました。
カットし終えた丸棒を数えてみると、ちょうど20本になっていました。
丸棒には木工用やすりをかけて、バリをきれいに取ります。
パンチングボードの穴に切った丸棒を当てて金づちでたたくと、今度はすんなりとはまってくれました。
やはり、セリアのパンチングボードには5mmサイズの丸棒が最適だったようです。
同じものを購入されるかたは、この失敗をしないように注意してください。
パンチングボードにものを引っ掛けるのには、先ほどの丸棒でもいいのですが、大きいものには専用のパーツを使おうと思って買っておいたフックです。
探し歩いたのですがセリアにはパンチングボード用のパーツは売っていないようだったので、これもホームセンターで200~300円で購入しました。
セリアでも部品まで発売してくれるといいのですけれどね。
パンチングボードに引っ掛け収納したのは、デスク周りをごちゃごちゃさせていた原因のミシン糸です。
ミシン糸はすぐ数も増えるし、糸が絡まりやすくてしまいにくく悩みの種でしたが、パンチングボードDIYでその悩みも一気に解決することができました。
フックにはよく手に取る裁ちばさみやペンチ類をかけることができます。
ミシン糸を見える収納にしたことで、使いやすく、デスク周りがとてもすっきりしたように感じます。
これがデスク周りの全体像ですがいかがでしょうか?
あんなにものがあふれていたデスク周りが、パンチングボードを置くことによって本当にすっきりと片付き、仕事がはかどりそうなデスクに生まれ変わることができました。
色合いもデスクの色に合わせてウォールナット色に塗装したので、ぴったりと合っています。
調子に乗って、ついでに小引き出しや収納ボックスもフル活用し、デスクの上を片付けることができました。
一度散らかしてしまうと、もういいやと思ってますます散らかり悪循環に陥りがちなデスク周りですが、こんなにすっきりとしていたら掃除もしやすく、二度と散らかそうとは思いません。
それだけでも、セリアのパンチングボードDIYを試してみた価値があったと感じました。