最近ではご自宅の壁紙をセルフでリフォーム、いわゆる壁紙DIYをする人たちも増えてきました。
壁紙DIYは貼る工程も楽しいですし、業者に頼むことなく余計なコストを抑えられて、それまでの気分とインテリアをチェンジできるということで人気になっています。
そんな壁紙DIYをした際に、頭を悩ませることが予想されるのが、壁紙の切れ端のあまりではないでしょうか?
壁紙DIYをするためにはメーター数が不足しては大変ですので、たいていの人が多めに注文をしますから、せっかくの壁紙があまってしまうことも多々あるかと思います。
あまった切れ端は取っておいて、なにか壁紙のトラブルがあったときに(あやまって穴を開けてしまった、傷をつけてしまったなど)修繕する予備用にしてもいいのですが、壁紙を保管するには場所も取ってしまいますので、やはり住宅事情を考えても処分されることが多いようです。
しかし、何度もカタログを見て選びに選び、気に入って注文した壁紙ではありますし、お安いものではないので、なかなか処分する勇気の出ない人もいるでしょう。
そこで、そんな壁紙DIYであまってしまった壁紙の切れ端を使って、なにか他のものにリメイクできないかと考えてみました。
知恵を絞って考えた結果、入手しやすいDIY素材として、「ボックス」を思いつきました。
ボックスの中でもダンボール箱でしたら、近所のスーパーやコンビニでタダでもらうことも簡単にできますし、もともとご自宅に収納ボックスがあるという人も多いでしょう。
収納ボックスも古くなって汚れたり、好みが変わって柄のデザインが気に入らなくなったりしているものがあれば、壁紙を貼りつけて表面を隠してしまうといった手段がリメイクには有効に使えそうです。
今回はそんなボックスリメイクの方法を、二種類考えてチャレンジしてみました。
コンテンツ
ダンボールを使ったDIY
最初に用意したのはこちら、ペットボトルのダンボールの箱になります。
これはスーパーで買い物をした際に、ついでにもらってきたものです。
スーパーやコンビニではちょっともらいにくいという人は、100均ショップでも100円で手ごろなサイズ感の収納ボックスなどが売られていますので、探してみてください。
大きすぎず、小さすぎないサイズのダンボール箱を選ぶのが、使いやすくて良いかと思います。
ダンボールを組み立てる
まず、ダンボール箱を組み立てます。
底部分には壁紙を貼らないので、開かないようにテープで留めてしまいます。
わたしが用意したのりはこちら、セリアで買える「チューブのり」です。
昔ながらのでんぷんのりですが、塗りやすそうなのと、3本も入っているのに値段が安かったためこれを選びました。
使う壁紙を選ぶ
あまっていた壁紙の切れ端は何枚かありました。
レンガ柄と大きなひまわり柄で迷ったのですが、手前にあるレンガ柄を使っていくことに決めました。
壁紙には、横の端っこのほうにカラーチャートなどがプリントされています。
この部分は今回は必要ないので、最初にはさみを使って切り取ってしまいました。
サイズを測ってDIY
ダンボール箱のサイズを測って、壁紙を貼りつけていこうと思います。
はじめは、ダンボール箱をラッピングするように巻いていこうと考えたのですが、よくよく計算してみるとそのためにはかなり大きめな壁紙が必要になることがわかりました。
そこで作戦を変更して、ダンボール箱の4面にカットした壁紙をそれぞれ貼り付けていく方法にしました。
ダンボール箱の側面の大きさを測り、それよりも2~3cm大きめに壁紙をカットしていきます。
壁紙の裏側に鉛筆でしるしをつけると、はさみで切るときに正確に切れます。
カットした壁紙がダンボール箱の側面サイズに合うかどうか、のりをつける前に当てて再確認しました。
角の部分にすき間が開いてはいけないので、側面サイズよりも少しはみ出るくらいにしました。
ダンボール箱の側面に、のりを塗っていきます。
ダンボール箱に書かれている文字やイラストが気になってしまいますが、壁紙は分厚くしっかりしたものですし、選んだのが柄のものだったので、透けて見えたりすることはないと考えました。
貼りつけた壁紙のコーナー部分が邪魔になるため、はさみで切り込みを入れておきます。
そして思った通り、ダンボール箱の文字が壁紙から透けて見えるようなことはありませんでした。
側面の一面に壁紙を貼りつけたところです。
壁紙は巻いてあったため、くせがついていましたので、それを伸ばしながら貼るのが大変でした。
壁紙の端っこがくるくると巻き戻ってはがれそうになるので、のりが乾くまではマスキングテープで留めることにしました。
マスキングテープが取れたら、次々に貼っていきます。
のりはたっぷりつけたほうが貼りやすかったのでそうしましたが、もしかしたら木工用ボンドなども活用したほうが良かったのかもしれません。
ダンボール箱の角部分にすき間ができないように、壁紙同士は少し重なるように気をつけて貼りましょう。
完成形は、このようになりました。
貼った端っこが少しめくれてきてしまっているので、でんぷんのりでは接着力が弱かったのかもしれません。
時間と壁紙の切れ端に余裕があれば、内側にも貼ったほうが見栄えがきれいだとは思いますが、中にものを入れようと思うので気にしないことにしました。
このダンボール箱のサイズは雑誌収納にぴったりな大きさでしたので、リビングに入れておいたのですが、目を離したすきにいつの間にか猫小屋になっていました…。
猫はダンボール箱に入って遊ぶのが大好きですので、猫を飼っている方は遊び場にするために作ってあげてもいいかと思います。
もちろん雑誌や洋服収納、おもちゃ箱などにしても、ダンボール箱そのままよりもおしゃれですし、部屋をかわいくしてくれるでしょう。
木箱を使って小物をDIY
もうひとつのDIYには、この木箱を使用しました。
こちらはネットで購入したリンゴ箱なのですが、酒屋さんや雑貨屋さんなどでも入手できるワイン箱も最近人気になっていますよ。
木箱に英文字がステンシルされていたりして、おしゃれです。
余った壁紙を用意
小さめな壁紙の切れ端が数枚あったので、次はこれらを使うことにします。
パッチワークのように木箱の底に貼りつけていくのですが、お気に入りの壁紙が一気に消費できるので、とてもおすすめです。
パッチワークは配置が命なので、貼り付ける前にあらかじめデザインを決めておきます。
わたしは壁紙を真っすぐカットしましたが、手でちぎってコラージュしたりしてもおもしろいものができそうですよね。
壁紙の配置を決定したら、それに合わせてカットをしていきます。
パッチワークの配置を忘れないためには、スマホなどを使って写真に残しておくのがいいでしょう。
木箱に壁紙を貼り付ける
壁紙にのりをつけて、木箱の底に貼りつけていきます。
できあがった写真はこちらになります。
かわいらしい柄の壁紙をパッチワークしたので、和風のリンゴ箱がどことなく北欧風に大変身してくれました。
とりあえず壁に立てかけただけですが、壁にくぎを打って引っ掛けて飾るとよさそうです。
キッチンの壁に飾ると、カフェ風になっておしゃれだと思いました。
箱の底にパッチワークをしましたので、箱の手前に小物をディスプレイして、壁紙とのコーディネートを楽しむこともできそうです。
皆さんも、気に入って注文した壁紙なのにあまっちゃった!などというときは、このようなボックスリメイクにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?