「幸せってなんだろう?」
誰しも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。人生のテーマともいうべきこの質問に、あなたならどう答えますか?
ペットと遊んでいる時が一番幸せ!家族と食卓を囲んでいる時が一番幸せ!人それぞれ幸せを感じる時間は違うと思います。ですが、幸せを感じるための物理的な「時間」は多かれ少なかれ必ず必要ですね。「時間」の集合体が、人生です。幸せな時間が取れないことは、言い換えれば不幸な人生となってしまうのかもしれません。
もしもあなたがまだ、幸せな時間を確保出来ていないのなら、ぜひこの記事を読み進めて下さい。また、幸せとはなんだろうと模索している人にも、素敵なヒントになることは間違いないです。
コンテンツ
幸せな時間の作り方
幸せな時間をどう作っていけばいいのか。それを知るためには、世界一幸せな国から学ぶのが一番!とは言っても、世界一幸せな国とは一体どこなのでしょう。
世界一幸せな国、デンマーク
世界の国民の幸福度を数値化したGNHというものがあります。GNHの年間ランキングの中で、度々一位になる国があります。それがデンマークです。(ちなみに2017年はノルウェーでした)
このサイトに遊びに来てくれるようなリノベーションやインテリアに興味がある方なら、おしゃれで明るい北欧スタイルのデンマークは、馴染みのある国になっているかもしれませんね。世界一幸福な国がデンマークだと言われても、うなづけるかもしれません。
でも実際は、多くの人がインテリアから感じる明るいイメージとは違い、デンマークは一年を通して寒く暗い日が多い国なのです。しかも物価が高い。
しかし、デンマーク人は「幸せですか?」と聞かれると多くの人が「幸せです。」と答えます。
そのデンマークに暮らす人々が口々に言う『Hygge(ヒュッゲ)』という言葉。デンマーク人が、自分たちは幸せだと自信を持って言える秘密が、ヒュッゲに隠されていたのです。
ヒュッゲとは??
デンマーク語で「意心地の良い時間や空間」といった意味合いがあります。家族や友人と心温まるようなほっこりとした時間を過ごすといったことが『ヒュッゲ』だとデンマーク人は言います。
ヒュッゲは、言葉というよりかは思想に近く、デンマーク人の思想や文化というべきものです。では、どうしてヒュッゲという思想が生まれたのでしょうか?
1年を通して寒く、日照時間が短いデンマークは、特に冬になるとなんと日照時間が平均7時間と言われ、午後4時前にはもう日が沈むそうです。
夜が長く気温が寒いデンマークでは、家の中で過ごす時間が多くなります。
上記の本の著者である芳子ビューエルさんは、暗く寒い世界の中で孤独感を感じないように、家の中を暖かく楽しく、心地よい空間として演出しようとすることが、ヒュッゲの思想を生み出したのではないかと言われています。
より家の中に楽しさを見出す為に、北欧デンマークの家具やインテリアが洗練されていったのかもしれませんね。
そして一番大切なのは、その家に住んでいる人たちが快適かどうか、その考え方がヒュッゲの基盤になっているのだと思います。
日本でも広がりつつあるヒュッゲの思想
欧米を中心に世界的なブームを巻き起こしているヒュッゲの思想は、日本にもやってきています。ブームの火付け役となったのは、イギリス人ジャーナリスト、ヘレン・ラッセルさんです。
ロンドンに住んでいた時は、ストレスばかりの日常。しかし、デンマークに移り住んでからは、穏やかな日々を送れるようになったそうです。
それは、彼女自身もこれといって定義のなかったヒュッゲなライフスタイルを自分なりに実践し、ある時はヒュッゲについて専門家にも尋ねたりして、幸福なデンマーク人の思想を学んでいったからでしょう。
ラッセルさん曰く、ヒュッゲは感情に抑圧されることなく穏やかに喜びを感じるモノと言い表しています。そんなラッセルさんが、日本人にオススメしたい”幸せな時間を増やすコツ”を教えてくれました。
今の日本人にオススメしたい幸せな時間を増やす3つのコツ
デンマークの人たちが、無意識にしているヒュッゲな行動の中で、ラッセルさんが日本人に特に伝えたい3つのヒュッゲをご紹介します。
1、自分だけではなく周りの人と時間を使う
先進国で多く見られる特徴として、自分自身に時間を使う人が多い。その理由は、仕事を一生懸命頑張っている人が偉いとか、外見を意識して自分を磨いている人が素敵だとか、自分を高めようと頑張っている人が評価される風潮になっています。
デンマークの人たちは、自分を磨く時間よりも、仲の良い友人や恋人との時間、周りにいる大好きな人たちとリラックスして過ごす時間を大切にしています。
何のために外見を意識したり、仕事を頑張るのかといったら、周りの評価が欲しいからという部分も大きいのではないでしょうか?そこに評価基準がなくなったら、もっと周りにいる仲の良い人たちと有意義な時間を過ごすことが出来るようになるかもしれませんね。
2、お互いをもっと人を信頼する
人を疑うことが少なくなると、ストレスが減ってもっと生きやすくなるといいます。家、車などは鍵をかけるのが当たりまえだと思っていましたが、デンマーク人は鍵をつけっぱなしにしたり、子供を寝かしたベビーカーを置きっ放しにしても、心配をしていないらしいのです。
それだけ周りの人を信頼しているからこそ出来るわけで、治安が良いとされる日本でさえ、そんな無防備なことはなかなか出来ませんよね。
でも、今よりも少しだけ一緒の国に住む人同士が、信頼を感じる存在になることができれば、余分な気遣いはしなくて済むのだろうと思います。
3、家族を大事にする
デンマークの人々は、友人よりも両親や兄弟達と共に過ごす時間の方が多いといいます。確かに日本では家族と過ごす時間は少ないように感じます。
働くために田舎から都会に出てきた人たちは、なかなか家族と会える時間もないだろうし、家族が近くにいたとしても、生活リズムが違って、結果的に別々に住んだ方が居心地が良かったり。結婚して里帰りして、親と一緒に暮らすという人もいますが、どちらかというと、結婚したら夫婦だけで家を買って住むというのが普通だと思われているような気がします。
意外と簡単に思える家族と時間を過ごすことが、様々な理由で難しくなっていたり、しなくなっていたりします。特に仕事を中心とした考えが、家族との時間を減らしている一番の理由なのではないかと思います。
まとめ
幸せって何だろう?というそもそもの考え方を素直に見つめ直すことから始まるのかもしれません。周りと競い合い、誰が優れているか比べるのではなく、お互いを尊重し合い、ないものを補い合うことの方が大事。
背伸びして、無理に外でお金を使うのではなく、好きな人同士が手軽に集まれる素敵な場所を室内に作ってしまえばいい。
そういった、自然で飾らない幸せの発想が、世界が今必要としている思想なのでしょう。もともとそんな風に過ごしたかったけど、いろんなしがらみが邪魔をするんですよねきっと。
でも、こうして”ヒュッゲ”というどことなくおしゃれな言葉として、世界中に広まっているのであれば、しかも世界一幸福な国として有名なデンマークの思想だとなれば、胸を張ってヒュッゲなライフスタイルを目指していく人々が増えていくのかもしれませんね。
形にこだわるのではなく、自然に本能的に幸せだと感じられるライフスタイルを過ごしていきたいものですね。
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