トイレは狭い場所なので、一見壁紙リフォームも簡単にできそうですが、便器やタンクがじゃまをして、実は家の中で一番難しい場所だそうです。
でもトイレって思い切った柄で遊べそうだし、毎日何回も使う場所なのでかわいい壁紙に変えてみたいと思いますよね?
私たち夫婦もそういった理由で、壁紙を貼るのは2回目の初心者ながら、トイレの貼り換えに手を出してしまいました。
噂に聞く通りかなり大変で、何度もくじけそうになりながら完成させたレポートをしてみたいと思います。
我が家の一階にあるトイレのビフォーの画像です。
この家(築20年強)に入居したときに、ほかの部屋の壁紙はすべてリフォームしてもらったのですが、トイレはどうでもいいかなと思ってしまい、そのままにしていました。
そのためかなり薄汚れているし、壁紙自体も気に入ってはいませんでした。
私たちが貼り換えようと選んだのはこれ、「【ディック・ブルーナ】フラワーガーデン」の生のり付きの壁紙です。
長さは節約して10mです。
乾燥しないように、このようにビニールにくるまれて送られてきます。
この壁紙はうさぎのキャラクターのミッフィーでおなじみのディック・ブルーナが描いた自然モチーフのイラストなのですが、とってもノスタルジックな植物柄で一目惚れしました。
キャラクターが入っているわけではないので、大人のおうちにも大丈夫です。
用意する道具はこれらです。(写真に写っていないものもあります)
カッターナイフはすぐに刃がこぼれてしまうので、マメに折ってよく切れる刃を使いましょう。
まず最初に、古い壁紙をはがしていきます。
貼って二年のキッチンの壁紙をはがしたときは簡単でしたが、トイレの壁紙は年月が経っているからなのか、とてもはがしにくかったです。
タオルハンガーやトイレットペーパーホルダー、コンセントカバーなどの壁についているものを外していきます。
換気扇が一番大変で、完全には外れなかったのでカバーのみを外しました。
これが四面の壁紙を全部はがしたところです。
20年強の長い間、壁に貼り付いていた古い壁紙をはがすのはかなり重労働で、二時間と少しかかってしまいました。
壁紙をはがすこの作業が一番大変かも…と考えた私は、まだまだトイレの壁紙の貼り換えを甘く見ていました。
そして、天井から床までの長さを測ります。
測った長さの+10cm程度で壁紙をカットします。
壁紙の裏のフィルムには5cm各の寸法が書いてあるので、それに沿って切るとうまくいきました。
右利きの人は、右側から作業をしていきます。
向かって右の面の端から壁紙を貼っていきます。
上のほうに照明のソケットがあるので、そこには少しずつ切り込みを入れて穴を開けました。
まず一枚が貼れたので、照明を取りつけて明るくし、作業をしやすくしました。
生のりが乾かないうちに上から下になでバケを動かし、空気を抜きます。
壁の角をプラスチックヘラでなぞり折り目を付けて、あまった部分はカッターナイフでカットします。
一枚目を貼り終えたところです。
ここまではまだまだ余裕がありました。
問題は二枚目を貼るところからです。この壁紙は柄がかなり大きいです。
柄を合わせるだけでも一苦労ですし、二枚目を貼るには出窓の棚部分に切り込みを入れながら、少しずつ貼っていかなくてはなりません。
この壁紙についている生のりは、乾くまで何度も貼り直しができるので、慎重に柄合わせをすることができました。
結構な時間をかけて二枚目を貼り、柄の境い目の余分部分を切り取っていきます。
微妙に数ミリ柄がずれた気もしますが、大きな柄なので多少のことは気にしないことにしました。
ジョイントローラーで、しっかりと圧着していきます。
壁紙の貼り換えはキッチンに続いて二回目なので、コツもつかめはじめています。
右側の壁一面に貼り終えたところです。
出窓部分に苦労して貼ったことが吹き飛ぶくらい、満足の仕上がりになりました!
かなり大きな柄でインパクトがあるので、一面だけのアクセント壁にしてもかわいかったかもしれませんが、壁紙は全部はがしているのでもう後戻りはできません。
続いて小窓の左側部分を貼っていきます。
ここは本当に大変すぎて、作業途中の写真を撮影することすら困難でした…。
小窓の上に3cm程の細いすき間はあるし、外せない換気扇もあるのでそこに慎重に切り込みを入れながら、壁紙を破ってしまわないように少しずつ進めます。
しかもここは手が伸ばしづらい場所でもあります。
トイレには便器があるので脚立を置くことが不可能です。
便器の手前に小さい踏み台を置いて、出窓部分に足をかけ、無理な体勢でゆっくりゆっくりと貼っていきました。
何度もやり直しながら、なんとか貼り終えたときの感激はひとしおでした。
ここでも柄合わせには泣かされます。
狭いトイレは全体が目に入るので、柄合わせがちゃんとできていないとおかしくなりそうなので頑張りました。
そして、いよいよトイレの一番の難関と言われる「タンク裏」部分になりました。
ここはタンクに沿って切りこみを入れて、下部で壁紙の柄を突き合わせるといった作業が必要になると、あるブログに書いてあったので、最も恐れていた箇所でもあります。
ここも作業途中の写真を撮る余裕はありませんでした。
便器の下に潜り込んで確認すると、幸いにも我が家のタンクは壁から独立しており、2~3cmのすき間があることがわかりました。
タンク裏で壁紙をカットせず、そのわずかなすき間に壁紙を通していきます。
なでバケや手は入らなかったので、タオルを棒状にして、上から少しずつ空気を抜きながら貼っていきました。
ここでもかなりの時間がかかります。
そして目ざといかたはお気づきでしょうが、横の柄合わせができていません。
タンク裏は本当に難しい場所だったので、どうぞ大目に見てください…。
向かって左の面は、手を伸ばせばギリギリ端に届いたので、柄合わせを再開しました。
この柄の場合、柄合わせのたびに30~40cmの余分な壁紙が必要になるため、壁紙は節約しすぎず、多めに準備しなければならないと痛感しました。
壁紙が足りるのかどうか、最後の最後までドキドキしていました。
これが、三面に貼り終えた写真です。
向かって左側には収納扉があるため、そこの部分の切り取りにも苦労をしました。
あまり焦ると壁紙の端は破れやすいです。落ち着いてゆっくり丁寧に作業しましょう。
手前の扉の周りの細い部分にも施工しました。
最後には壁紙が足りなそうだったので、パーツごとにつぎはぎをしなくてはなりませんでしたが、なんとか最初に貼った部分と柄が合いました!
柄物の壁紙は特に余分に購入しておきましょうね。
外していたトイレットペーパーホルダーやタオルハンガー類もつけなおします。
今までディスプレイしていた流木よりもグリーンが似合いそうなので、またインテリアを変えようと考える楽しみも増えました。
トイレの壁紙の貼り換えは、噂通りかなり難しいと思います。
はじめて貼った四畳半くらいのキッチンは6時間で貼り終えましたが、このトイレは壁紙をはがすのも入れて10時間以上かかってしまいました。
その代わり、冒険した壁紙をセレクトしたこともあり、暗かったトイレをがらりとイメージチェンジすることができて、入るたびに森の中にいるようで楽しくなります。
やる気がある人は多めに時間を作って、チャレンジしてみるのも楽しいのではないでしょうか?