壁紙(クロス)を自分で施行される方が、DIY好きな方を中心に増えてきているそうです。
しかし、そんな方達もプロではないので、壁紙(クロス)の貼り方を専門家に教わった訳ではありません。壁紙(クロス)の施工をしていくうちに、当然分からないこと、悩むことも出てきます。その悩みの中でも多いのが、一家に一台は必ずあると言っても過言ではない『エアコン周り』の壁紙(クロス)の貼り方です。いびつな凹凸のある場所では、一体どのようにして壁紙(クロス)を貼っていったら良いのでしょうか?今回はプロの壁紙(クロス)職人がその悩みを解決してくれました。
コンテンツ
- 1 壁紙(クロス)施工者の紹介
- 2 エアコン周りの壁紙(クロス)の貼り方
- 2.1 a、パテを塗る〜壁の凸凹をなくす〜
- 2.2 b、壁紙(クロス)を貼っていく
- 2.2.1 1、壁紙(クロス)を貼る順番を決める
- 2.2.2 2、①の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#1
- 2.2.3 3、①の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#2
- 2.2.4 4、②の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#1
- 2.2.5 5、②の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#2
- 2.2.6 6、②の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#3
- 2.2.7 7、②の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#4
- 2.2.8 8、③の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント
- 2.2.9 9、④の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#1
- 2.2.10 10、④の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#2
- 2.2.11 11、④の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#3
- 3 エアコン周りの壁紙(クロス)施工法まとめ
壁紙(クロス)施工者の紹介
通称リフォーム業界の「若大将」。2児のパパ。年齢的にはまだ若手ながら、壁紙(クロス)の張り替えをメインに、巧みな技術を用いて、日々の業務を第一線で遂行している。スマシア株式会社の技術部長。
若大将は壁紙(クロス)の張り替えを動画でも教えてくれています。当初はテロップで伝えていたポイントなども、最近では喋りも交えて、より分かりやすくポイントを伝えようとしてくれています。細かい部分を教えてくれているので、若大将の動画を見ながら、エアコン周りの壁紙(クロス)の貼り方を覚えちゃいましょう。
エアコン周りの壁紙(クロス)の貼り方
さて、それでは実際に動画を交えながら、文章でも説明をしていきたいと思います。今回は、既に壁紙(クロス)を剥がしたという前提で進んでいきます。もしも壁紙(クロス)を剥がすところから知りたいという方はこちらを先にご覧ください。
a、パテを塗る〜壁の凸凹をなくす〜
本格的に施行クオリティをあげるなら、壁紙(クロス)を貼る前に”パテ”というものを壁に塗り(打ち)壁にある若干の凸凹を無くし、平らにしてから壁紙(クロス)の施行を開始します。私(施行素人)も実際に若大将に頼んでパテ塗りをやらせてもらいましたが、見てるよりも難しかった…
1、パテを塗るときに必要なモノの準備
脚立・・・高いところにもパテを塗る必要がある場合、脚立を使いましょう。背伸びして無理にやろうと思ってもうまく施行出来なくて失敗・・・ということにならないためにも。家にない方は、どっしりとした安定感のある椅子などで代用しましょう。
パテべら・・・パテをコネたり塗っていくための平らなへらです。力を加えると若干しなるようになっているので、壁紙パテを塗った後、パテの量を調節しやすくなっています。
パテ皿・・・パテを混ぜる為のお皿。ここからパテをパテべらで取って使っていきます。
ペーパー・・・乾いたパテをサンディング(削って)して、綺麗に平らにしていく道具です。
パテ・・・凸凹のある壁を平らにしていく為の原料です。
水・・・パテに混ぜて練り合わせる為の普通の水です。
(硬化剤)・・・冬季など室温が寒い時期に施行をする場合、本来よりパテが乾きにくいので、早く硬化させるために硬化剤を使用します。
ドライヤー・・・パテを乾かすためにドライヤーを使います。
動画から画像を抜いたので少し画像が分かりづらくて申し訳ありません。
以上がパテを塗る時に用意しておくモノになります。だいたい、一般的なホームセンターでも購入可能のようです。
2、パテをこねる
パテ皿にパテを適量とります。
もんじゃ焼きを作るみたいに、パテの真ん中に穴をあけ、水を適量流し込みます。
水を加えたパテを水っぽくない程度、粘土のようになるまでこねていきます。固すぎてもよくないので、水を少しずつ入れながら調節してください。
この日は寒かったので、塗った後のパテが早く固まるように、硬化剤を投入します。もし硬化剤を使用する場合は、入れすぎるとすぐ固まって塗れなくなるので、気をつけましょうね。
3、パテを壁の凸凹に打って(塗って)いく
壁紙(クロス)を剥がした時に、白い薄紙が残っている部分はオッケーなんですが、その下のボードの紙まで見えてしまっている場合、その部分にパテを塗っていきます。
目当ての場所にまずはパテをさっと横に塗ります。
そして、そのパテを縦に伸ばします。伸ばす時のコツは、パテべらをしならせて凸凹にパテを埋めるイメージ。
こういった白い紙が残っている部分も、わざわざ取らなくても、パテで段差を無くしてあげることができます。気になる方は紙を全て取ってもOKです!
見ていたらやりたくなったので、試しに私もやってみました。見ていると簡単そうなんだけど、いざやるとなると不安でいっぱいでしたw
つけすぎてもいけないし、つけすぎたと思ってそぎ取りすぎてもいけないし、う〜ん。
4、ドライヤーでパテを乾かす
ドライヤーでパテを乾かしていきます。あまり熱をあてすぎるとパテも割れるようなので、ドライヤーをこまめに動かして熱を散らしながらパテを乾かしてください。手で触って手につかず乾燥していればOKです!
b、壁紙(クロス)を貼っていく
壁紙(クロス)を貼る順番がまず大事です。どのような順序で貼っていくかを確認しましょう。また、エアコン周りの細かい作業も、動画を見てイメージしていただければと思います。
1、壁紙(クロス)を貼る順番を決める
これすごく大事で、これがそもそも間違っていると壁紙(クロス)を貼るのが困難になりますw絶対こうじゃなきゃいけないという定義はないようですが、若大将的に初心者でも比較的楽に施行出来ると思う順番を教えてくれました。このタイプのエアコン位置の場合、下記の順番で貼っていくと、いいようです。
2、①の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#1
エアコンの下(奥)に壁紙(クロス)をしまえるように、少し切りしろに余裕を持って壁紙(クロス)をあてます。
3、①の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#2
エアコンにかかっている壁紙(クロス)を少し浮かして斜めにカットする。少し浮かしてカットする理由は、エアコンに傷をつけない為と、エアコンの下に壁紙(クロス)を入れ込む時、足りなくならない為です。
4、②の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#1
右手側の角に壁紙(クロス)をドンっとつける。左からではなく右側から合わせていきます。
5、②の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#2
地ベラではなく、スムーサーで壁紙(クロス)をエアコンの後ろに押し込んで、カットしていきます。
6、②の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#3
エアコンの上に壁紙(クロス)についていたノリがついてしまうので、忘れずにスポンジで拭き取ってあげましょう。
7、②の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#4
エアコンの端から壁紙(クロス)をカットししてジョイントしていきます。
8、③の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント
カバーで隠れる部分を考慮しながら、エアコンの下に壁紙(クロス)を入れ込むようにカットしていきます。
9、④の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#1
高さと横の長さを交互に壁紙(クロス)でなんとなく取りながら、場所を固定していきます。
10、④の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#2
コンセント周りをカットします。
11、④の場所に壁紙(クロス)を貼るポイント#3
排気口の穴の部分をカットしていきます。少しずつカッターを入れていきます。
エアコン周りの壁紙(クロス)施工法まとめ
まずは、4枚の壁紙を使ってどの順番で貼っていくのかイメージして、どこを基準に貼っていくのかを考えることが大事なんだと分かりました。
そして、エアコン周りの細かいカットは、エアコンにきっちり合わせてカットするのではなく、壁紙(クロス)をとにかくエアコン下に入れ込む感覚で施工するとうまくいくのだと思いました。
見てると簡単そうなんだけど、いざ実際に施工すると難しいんだろうなあ、と。。。
でもその分の達成感やコストパフォーマンスで、自分で壁紙(クロス)の張り替えをやるだけの価値は十分すぎるほどあるなあと感じました。